2013年12月20日金曜日

次の年のプランニングーハリウッド方式でPencile In

 2013年も終わりに近づいてきました。様々な2014年用のカレンダー、スケジュール表などが店で売られています。

 ハリウッド映画業界で習った夢を叶える方法のひとつは、翌年のスケジュール表を手にしたら、その1年をイメージして、鉛筆でその1年のプランをスケジュール表に書き込むことによって、夢の実現をスケジュールする方法でした。

 ハリウッドの人達は、ミーティングなどの予定を入れるとき、「I will pancile in. (この約束は鉛筆でいれておきます。)」という会話をよくします。手書きのスケジュール表の場合、急な予定を変更を考慮して、まずは消すことが簡単な鉛筆での仮予定をたて、それが本決まりになった時にペンで予定表に入れます。1年の仮のプランを鉛筆で書くという発想は、ここからきていると思います。

 携帯、PCのスケジュール表のアプリを使っている人達が増えています。私もPCのスケジュール表を使っていますが、手書きのスケジュール表と併用しています。特に、自分の目標、夢の計画は、考えて自分の手で書き入れることによって、自分に対しての決意となり、その決意が夢を叶える第一歩となることでしょう。

 書き換え可能な鉛筆で書くのですから、思いつく限りやりたいこと、不可能と思える夢もいっぱい2014年のスケジュールに入れましょう。月日が過ぎていくこと、自分が鉛筆で書き込んだプランを忘れていることもありますが、それが楽しいサプライズになったり、本当にやりたいことかの決め手にもなります。

 翌年のプランを立てると同時に、ALL ABOUT "ME"BOOKのなかの人生設計の表も再検討し、調整することもお勧めします。自分の夢への道のりがよりはっきりするのではないでしょうか?




2013年12月13日金曜日

夢を信じてアカデミー最優秀作品賞のアイデアを出した元アシスタント。


 私がロサンゼルスでCMプロデューサーをしていた頃によくアシスタントとして仕事をしてくれていたデイビッド。彼の夢は、自分のアイデアが映画になることでした。彼の日課は図書館へ行き、何か面白そうなネタがないかを探すこと。膨大な資料を検索して、面白そうなネタがあれば、それをまとめてハリウッドの映画会社やプロデューサーに売り込みに行く、映画「ザ·プレーヤー」のティム·ロビンソンみたいでした。

 アイデアを出しては断られ、また別のアイデアを売り込みに行っていたデイビッド。彼がやっていることは、いつ認められるかどうかわからない、限りなく孤独な作業。生活のためにアシスタントの仕事をしていましたが、アシスタントでは給料もままならず、仲間うちで Shoe box (くつ箱)と呼ぶくらい狭いアパート暮らしをしていました。

 月日が過ぎ、彼からの音沙汰がなくなり、ロサンゼルスから立ち去ったのかと思っていたところ、そのデイビッドが売り込んだアイデアが映画化されたのでした。

 今年のアカデミー賞の優秀作品賞に選ばれた、ベン·アフレック監督、主演の「Argo -アルゴ」がその映画です。

 何度もアイデアを出しても拒絶されていたデイビットに、「大変でしょう?」と、以前聞いてみたら、「宝探しみたいでとても楽しいんだ。」という答えが戻ってきました。デイビットの上目づかいの恥ずかしそうな笑顔が思い出されます。
 

2013年11月18日月曜日

やる気になれば何でもできるー俳優ウイル· スミスのストーリー

 目標達成の9つのポイントの2)絶対にやりとげるのだという強い意志を持つ。これは、成功している人達全員に共通していることです。

 夢を叶えられない人達の多くは、自分のなかで、そんなことできるわけがない、と達成しなかった時の弁解をしている別の自分が存在するのではないでしょうか? また、周りの人達からも同じようなことを言われ、なんとなくその意見に押し流され、諦めてしまう人もいます。

 才能は人並みだけれど、努力は誰にも負けないと話すハリウッド映画スターのウイル · スミス。彼が子供の頃に弟と作ったレンガの壁の話は有名です。ウイル の父親は、会社の前にあった壁 が取り壊された時、12歳のウイルと9歳の弟に壁を作り直すように命じました。考えただけで不可能な作業を命じられた二人の子供は、「そんなことできるわけない」と、父親に訴えましたが、父親は息子達の訴えを頑として聞き入れませんでした。仕方なく二人は、ひとつ、ひとつ、レンガを積みあげる作業を始めました。

 一年半後にレンガの壁が出来上りました。父親は二人に向かって言いました。「これからは、できないことがあるなんて、絶対に言うのではないぞ!」と。

 ウイルは、この経験から、やる気になればどんなことでもできるのだと、子供心に思ったと昔を振り返ります。そして、ひとつ、ひとつのレンガを積みあげるという地道な作業を通して、自分の忍耐力が養われたとも話しています。

 ウイル· スミス主演映画「幸せの力」のなかで、ウイルが演じる父親が息子に向かって言います。「夢を持ちなさい。夢など叶うわけがない、などと勝手なことを言う他人には耳を貸さず、自分の夢は自分で守りなさい。夢への決心があれば、どんな夢だって叶えることができるはずだ。」それは、ウイル· スミスの父親から子供のウイル自身へプレゼントされたメッセージ。そして、ウイル自身が自分の息子に伝えたかったメッセージになのでしょう。
 
 

 
 
 
 

2013年11月12日火曜日

目標達成の9つのポイント

 「いつか」これになりたい、「そのうち」これをしたい、と漠然とした気持ちでいる限り、その夢を叶えるには、随分長い道のりとなることでしょう。自分の夢、目標を達成するための9つのポイントを紹介しましょう。

1)目標達成に時間を設定をすること。
2)絶対にやりたいという強い意志を持つこと。
3)「本当にやりたいこと」なのか、「やらないといけないこと」の違いを知ること。
4)目標の達成の手段、方法を考えること。
5)自分の目標に実現性があること。
6)目標達成を信じること。
7)頭のなかで目標達成する自分をイメージすること。
8)目標を書き、毎日それを見ること。
9)達成した時は、自分にご褒美。そして、新たな目標をリセットすること。

 1)の時間設定に関して。映画の撮影時に、撮影スケジュールが、First Assistant Director (第一助監督)の手によって作られます。俳優、ロケ地、機材などのスケジュールを考慮して綿密にスケジュールは組まれ、彼らは撮影時の進行も任されます。どんな優秀な助監督がスケジュール通りに撮影を進行させようとしても、思いがけない問題が起こり、スケジュールは変更されていきます。時には、大幅にスケジュールが遅れることもあります。我々スタッフは、その映画を完成させるという目的のためにそこにいるのですから、問題が起こり、予定と違うと言って、そこで撮影をあきらめるということにはなりません。その問題に対応し、スケジュールを変更し、撮影終了のゴールを目指して頑張ります。私たちの夢、目標も同じことではないでしょうか?


ある有名作家が、人生には思いもよらない変化があるから、死ぬまでの計画をたてることはいいと思わない、ということを書いていました。もちろん、人生には多くの思いがけない変化があるでしょう。その変化によって、自分の人生も変化していきます。その時々に、人生設計を書き直して調整していけばいいのだと思います。


 


2013年11月5日火曜日

Time Management - 時間管理は夢を叶えるステップ (ALL ABOUT "ME" BOOK 第三章について)

 自分の時間をどう使うかは、自分次第です。時間の使い方を計画し、それをやり遂げようとする意思と行動によって、自分の夢、目標を達成していく可能性が広がることでしょう。

 All About "Me" Bookの第三章では、まず、自分の人生全体の計画を考えることから始めます。10年後、20年後、もっと先まで。そんな先のことなどわからないと思うかもしれませんが、この機会に自分がどのような人生を過ごしたいか考えてみましょう。

 次に、自分の夢、目標を別紙に書き出します。そして、それらを達成するためには何をするべきかを考えリストしていきます。夢を叶える行動のリストです。行動のリストを作成する作業によって、自分の夢への道筋がよりクリアに見えてくると思います。

 私の場合、CMプロデューサーとして仕事をしつつ、「ハリウッド映画の製作の仕事をしたい」という夢を持っていましたが、漠然と思っているだけで、実際どうすればいいかも分からず、毎日の忙しさに日々は過ぎていきました。

 知人が映画の仕事を得たと聞いた時、焦る気持ちを感じる自分がいました。本当に自分のやりたいことは、映画の仕事をすることなのかを、考え直す機会となりました。答えは、YESでした。自分の気持ちが決まると後は進むだけです。目標達成の行動リストを作り始めました。人からアドバイスを受けたり、話を聞き、そのなかから自分に合う行動を考え、書き出し、行動する。何度もその繰り返しの後、夢が叶いました。

 その成功の鍵は、いつまでに。と期限を決めたことです。期限を決めることによって、計画の現実性、達成の可能性を感じられ、自分へのエネルギーとなりました。決められた期限があるということで、自分を後押しする何か大きな力のようなものも感じました。

 漠然と思うだけの夢を書き出すことによって、自分の夢へのプランとビジョンを描きましょう。そのビジョンを信じて、行動を続けていくことが、夢を叶えるステップとなるはずです。
 
 




 

2013年10月29日火曜日

All About "Me" Book - 第一章 自分らしさ

 世界中で自分という人間は一人しかいません。外見がそっくりな双子でさえ、内面はまったく違います。自分の良さを受け入れず、「あの人のようになりたい」等と、自分にはないものをほしがる人達は多くいます。

 本のなかでも紹介したレディー·ガガのエピソードです。彼女は有名女子高校生時代、彼女らしいユニークな性格や言動からいじめを受け、自信喪失。それが、自分のスタイル、容姿に対する劣等感に変わり、モデルの様なスタイルになればクラスメイトから認められるのでは、という考えから拒食症になっていきます。

 子供の頃から大好きな音楽の道を目指し、優秀な音楽大学に入った後もその劣等感は変わらず、拒食症からついに声がでなくなります。やっと、自分のやっていたことがどれだけ愚かだったかを悟ったと、彼女は話しています。

 世間の風潮、学校、会社、家庭での人間関係などのなか、自分に自信を持つというのはそう簡単ではないでしょう。しかし、レディー·ガガが歌っているように、「あなた自身を好きになること」から始めてはどうでしょうか?

 このページからあなたの良さを発見、再確認して、世界に一人しかいない自分を好きでいて下さい。これが、あなただけの夢への第一歩となるはずです。


 

2013年10月18日金曜日

Time Management

  ハリウッド映画の仕事をしている時に学んだなかで、これだ!と思ったことは、Time Management 「時間の管理」ということでした。
 
 映画製作の仕事は、時間との勝負です。シナリオ、撮影日が決まると、それに合わせて、撮影に必要な準備していかなければいけません。1日にできる仕事の時間、仕事量は限られています。細々とした多くの事項を準備していかないといけません。ひとつでもミスったら、多くの人が関わっている撮影現場がストップしてしまう可能性もあるのです。

 どれを優先してすすめないといけないのでしょうか?突発事項が発生し、別のことに時間が取られてしまうこともあるでしょう。相手が関わる場合は自分の思う通りには物事が進まない場合もあるでしょう。

 まず、やらなければいけない事項を思うつくまますべてリストします。そのリストの前に四角の☐ を書き、やり終えたらその四角にXを入れます。 (日本の場合は、チェックマークですね。)

 リストの各々の項目には、期限があります。今日中。明日。来週中。撮影前日まで、等など。それを見やすくするために、カラーのマーカーで色分けします。そうすることによって、時間のバランスが見えやすくなります。リストを書く時間の無駄だと考えられる人があるかもしれませんが、あえてノートに書き出すことによって、内容をより認識できることを実感します。また、新たにすることが出てくると、そのノートに書き出し、色で期限を記し、完了したら X マークをする。という作業の繰り返しで、映画の準備は進んでいきます。

 仕事では映画を完成させるこの方法の応用が、自分の夢を達成することに役立つ方法となることがわかりました。それを、多くの人にも実践して頂きたく、All About "ME" Bookのなかで紹介しました。次のブログではそのことをご紹介したいと思っています。

2013年10月10日木曜日

ハリウッド映画の仕事をやっていてよかったと思う瞬間。

 日本人スポーツ選手が優秀な成績を残した後のインタビューで「楽しみました。」と言う選手が随分多くなったなと、最近日本のニュースなどをみていて思います。

 もちろん、毎日の厳しいトレーニングをこなして、頂上に立った人達だからこそ口にできる言葉ではありますが、本当に好きでないと毎日の厳しいトレーニングを続けていくことは無理ではないでしょうか?
 
 ある元プロ野球選手の話です。子供の頃からプロ野球選手になりたいと夢をみて、何度もの試練と挫折の連続の後にやっとプロ野球選手として遅咲きの花を咲かせました。しかし、その夢も二年で終わってしまい、その後、野球関係の仕事はおろか、仕事に就くことがどれだけ難しいかを味わっている毎日。現状を指摘した聞き手が、後悔していますか?と聞くと、元プロ野球選手は「後悔なんかしていません。好きなことをやっていましたから。」と、きっぱりと答えました。

 好きなこと=仕事、はベストですが、そうでない場合でも、その仕事に自分の好きな要素が入っていれば、「楽しい」と思えるのではないでしょうか?

 子供の頃からハリウッド映画が大好きでした。物事を計画したり、まとめていくことも好きで得意でした。映画に関して、自分ができることは何だろう?と、考えていくなかで、映画製作の仕事があると分かりました。これなら、できる!と、思い飛び込んだ映画の世界です。

 映画製作は、準備が万端であれば、撮影日はよほどのことがない限りスムーズに進行します。その代わり、準備の日々は連日、長時間労働です。(ハリウッド映画はユニオンの規制があるため、徹夜はあり得ませんが、12−14時間労働は普通にあります。)私はそれが苦に思ったことはありません。逆に、多くのチャレンジをこなしていく毎日が「楽しい」と思います。しかし、撮影日に近づくに従って、緊張感の度合いが高まり、毎日の疲れも溜まっていきます。そして、撮影初日。いままでの嵐が過ぎ去った後の静けさがやってきます。やっと始まった撮影に安堵の気持ちで、俳優達が演じる撮影現場をみていて「この仕事をやっていてよかった。」と、思う瞬間です。

 

 

2013年10月2日水曜日

ALL ABOUT "ME" BOOK - 第一章自分発見のページ My Favoritesー好きなもの

 自分発見のページでのベーシックな要素は、好きなものです。どれだけ好きなものがありますか?

 好きな食べ物、好きな色、好きな季節など、シンプルな質問にはすぐに答えられる人は多いと思います。単純にこれが好き!というものは、誰もが持っていることでしょう。

 では、好きな本、好きな映画、好きな音楽など、何故それらが好きなのか、理由を考え書いたことはありますか? 好きな理由が自分らしさを表しているのではないでしょうか?同じ映画が好きな友達がいたとしても、何故好きなのかはそれぞれ違うでしょう。自分の好きなものの理由を考えることも、自分を知る一つの方法でもあります。

 このページから、今まで気づかなかった好きなものを多く発見できるといいですね。それらを自分の好きなものリスト(頭のなかのリストでも、実際に書き出すリストでも)に加えましょう。自分の気持ちがダウンした時に好きなものを思い出すことによって、自分を元気づけられるかもしれません。

 
 

2013年9月27日金曜日

英語に対するコンプレックスを解消。

  英語が好きで得意だと思っていた私ですが、ハリウッド映画の仕事に関わることになり、アメリカ人の環境のなかで自分の英語がどれだけ稚拙なものかを痛感しました。

 当然ながらすべての書類は英語。わからない単語や量の多さに、他の人が仕事を終えて帰っていくにもかかわらず、私は夜遅くまで残って仕事をする毎日でした。英語に対する自信が崩れ始め、次はスタッフとのコニュニケーションの問題も起きてしまいました。

 プロデューサーからは、私の英語力ではなく仕事の能力を認めている、と言われたにもかかわらず、英語に対するコンプレックスはその後何年も続きました。自分のアクセントが相手にわからないのでは、と心配する自分がいました。そのため、英語の発音を勉強したり、プライベートレッスンも受けました。それでも、自分のなかの英語に対する自信のなさを解消することはできませんでした。

 ハリウッド映画業界が催すセミナーに参加したときに聞いたことです。自分の頭のなかで繰り返すことは、いいことであれ、よくないことであれ、それが繰り返すことによって確信されていくということ。例えば、人は10のうち、9の肯定的なことをいわれても、1の否定的なことに集中してしまい、それに固執してしまう傾向があるということ。私の英語は問題ないと、言われているにもかかわらず、問題があると、言い聞かせていた自分自身を思いました。
 
 ネガティブ思考になりそうな時、それに気づいて自分でポジティブ思考に代えることが、この世界に残っていくひとつの方法だということです。

 今まで長い間、否定的に思っていた自分の英語力に対して、問題ないとは、そう簡単に信じることはできません。しかし、この方法を知ったため、否定的な考えが浮かぶと、それに気づく自分がいました。最初は気づくだけでしたが、少しずつその言葉を自分に言い聞かせていくうちに、自分のなかの気持ちが変わっていきました。アメリカ人ではないのですから、私の英語は実際完璧ではありません。でも、自分らしい英語で正確に伝えようとすれば、相手に必ず通じるはずです。
 

2013年8月18日日曜日

何百人のスタッフのなかから、次の仕事に選ばれるには?

 アーノルド・シュワルツェネッガー主演映画「ジングルオールウエイ」で、初めてハリウッド映画の仕事に関わった時、すでにプロダクション経験のある私とは違い、初めて映画製作の仕事を得たガブリエラは、スタッフのランチを配ったり、書類のコピーしたり、オフィスで必要とされることは何でもするオフィスのアシスタントでした。頭脳明晰で、性格もよく、優秀な彼女は、キャリアの梯子を駆け上がり、4年後には製作オフィスの要となるコーディネーターのポジションとなりました。

 ある日、ガブリエラから、自分が関わっている映画の撮影準備中で多い仕事量をこなす為に、一週間手伝ってほしいという連絡がありました。、条件などは聞かずに、翌日から彼女のオフィスで、俳優やメインのスタッフを契約内容と撮影スケジュールに合わせて、ロケ地への移動をアレンジする仕事を始めました。一週間という話が、一ヶ月、二ヶ月に延び、撮影ロケ地のシカゴに行くことになり、それからその半年後の撮影終了まで仕事をする結果となりました。トム・ハンクス、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ、ポール・ニューマン出演の映画「ロードツー・パーディション」に関わったいきさつです。

 機会というものは、どんな型で訪れてくるかわかりません。そして、与えられた機会や仕事を誠実にすることによって、その後どのような形に変わっていくかわかりません。

 その後、ガブリエラがロバートゼメキス監督の映画「ベオウフル/呪われし勇者」の仕事を得た時に、彼女からのプロデューサーへの推薦で、私はこの作品に関わることになりました。それから数年後、ゼメキス監督とプロデューサー達がディズニーと共同出資で3D映画製作会社を立ち上げました。プロデューサーがスタッフを集める時に、「ベオウフル/呪われし勇者」に関わったスタッフのなかで声をかけられる一人となりました。

 ハリウッド映画の製作では一つの作品に、何百人、何千人ものスタッフが雇われます。そのなかで次の仕事につながっていくには、どうすればいいのか?当たり前なことですが、自分のベストを尽くして仕事をすることです。手を抜く人。携帯ばかりを気にしている人。やる気のない人。誰もみていないと思っていても、みている人達はみています。これは、ハリウッド映画業界だけではないと思います。与えられた機会、仕事に対して、誠実に自分のベストを尽くすことによって、次のチャンスに繋がっていくと思います。
 

  


2013年8月9日金曜日

"ALL ABOUT ME BOOK" - 第一章 自分発見のページ

 ALL ABOUT "ME" BOOK の、第一章 自分発見のページでは、自分への質問に答え、自分をより理解し、知らなかった自分を発見することを目的としています。

 自分は、こういう人間だと、思っている人は多くいます。しかし、隠れた意外な自分を知らない人も多いのではないでしょうか。この章では、簡単な自分のプロフィールの作成から始めます。たいていの人は、履歴書以外に自分のプロフィールを作ることはあまりないでしょう。名前を書き込み、自分の写真を貼り(今の自分らしさが出ている写真がベストです。)、自分の情報を書き込んでいきます。自分に向きあう心の準備とも言えるでしょう。

 好きな人や好きなスターのことは、どんなことも知りたいと思いますよね。それと同じように、自分のことをもっとよく知りませんか?世界に一人しかいない自分です。

 自分を知ることによって、自分のやりたいことが見え、それらが、自分の将来の夢をみつける第一歩になると思います。

2013年7月6日土曜日

ある女優の子供の頃の夢。

 アメリカのある女優の話です。小学生の頃、彼女の夢は女優になり、レッドカーペットを歩き、ファンにサインをする夢をみていました。

 その夢を頭に描きながら、毎日のようにサインを練習をする彼女に対して、周りからは、女優になれるはずなどないのに、何を無駄なことをしているのだと、冷たい言葉を受けたということです。そういう周りの言葉には耳をかさず、サインの練習をし続ける彼女は、子供の頃から自分の夢に対しての強い決意があったということです。
 
 しかし、彼女はコメディアンとなり、彼女の人気から「プリティーリーグ」の役に抜擢され、女優デビューを飾りました。ロージー·オドネルがその人です。「プリティーリーグ」は、アカデミー賞にノミネートされ、ロージーは、子供の頃に自分が頭のなかで描いていた女優としてレッドカーペットを歩き、ファンにサインをする夢を実現させたのでした。

 多くの人が夢を頭のなかで思い描きます。しかし、ロージー·オドネルのように自分の夢への強い決意を持ち続けることは、そう簡単とは言えません。しかし、「書く」ことによって、自分なりの決意、決心が生まれてくると思います。その「夢」が「目標」となり、達成へ向かって進んでいく指針となるでしょう。

 



2013年7月4日木曜日

自分を知ること

 ハリウッド映画の仕事のインタビュー(面接)で、履歴書を渡して、面接官からの質問に答えるという控えめな態度では仕事を得ることは難しいかもしれません。

 アメリカ人のなかには、自分をや雇わなければこの映画はできないというくらいの勢いで話す人もいます。もちろん、実力が伴っての話ですが、積極的に自分をアピールする人と控えめな人との選択の場合、特にハリウッド映画界では、積極的な人を雇うほうが多いでしょう。

 自分をPRするには、自分を知っていなければなりません。自分の特技は?長所は?どういうことに貢献できるか?など、面接に行く場合は、スピーチを準備していくことができますが、突然、思いがけない状況で、自分をどれだけアピールできるでしょうか?

 歌手のマライヤ·キャリーは、バックシンガー時代に、連れて行ってもらったパーティーで、大手レコード会社の社長をみかけて、彼に自分のデモテープを渡したことがきっかけで大ブレイークをしたことは有名な話です。偶然のチャンスを逃さなかったマライヤ。自分の夢をはっきりわかっている人には、その夢を叶えるチャンスのアンテナが張り出されていて、チャンスに敏感になれるのだと思います。
 
 自分の夢をみつけるには、自分のことをよく知ってることが必要だと思います。自分のことを知っているようで、実は知らない人がかなり多いのではないでしょうか?ALL ABOUT "ME" BOOKのこのページで、まずは自分発見に取り組んでみませんか?


 

2013年6月29日土曜日

ハリウッド映画プロデューサーの必需品は?

  映画監督は、脚本を監督のビジョンで映像化します。しかし、実際に映画を製作するプロデューサーなしでは、映画は完成に至りません。監督のビジョンを理解し、物理的、現実的、予算的にどのように実現していくかは、プロデューサーの腕の見せ所です。監督の様に脚光はあびないものの、映画の完成度はプロデューサーの力にかかっていると言っても過言ではありません。

 初めてハリウッド映画のプロデューサーに呼ばれて、彼のお洒落なオフィスに入っていった時に目にしたのは、学生が使うようなノートに鉛筆で色々書きこんでいるプロデューサーの姿でした。ノートと鉛筆?と、不思議に思いました。その後、何人ものプロデューサーと仕事をしてきましたが、やはりプロデューサー達は、ノートにやるべきことをリストし、必要事項をメモしています。

 何ヶ月にも渡る準備期間の間に、そのノートが多くのことで埋め尽くされ、撮影現場に持っていったり、ページをイライラしながらめくったりすることで、表紙がすり減り、ノート全体がよれよれになり。。。そういうノートが何冊もでき、そして、ハリウッド映画が完成されていくのです。
 
 ハリウッド映画の完成するためにプロデューサーがノートに多くの準備事項で埋めていくように、ALL ABOUT "ME" BOOK に書き込みならが、自分の夢をどのようにプロデュースするかを考えてみませんか?



 
 

2013年6月26日水曜日

本「ハリウッドを笑い飛ばせ」ーハリウッドを目指す人にとってためになる本の紹介


新鮮な手法でハリウッド映画、映画界を紹介している本です。

なかでも、映画に関わるスタッフの職業案内の章では、役者、監督、カメラマンなど中心的存在以外にほとんど知られていない多種多才な職種とその内容を紹介。ハリウッド映画を目指す人にとって、 役者、監督、カメラマンだけでなく、自分に合った職種をみつけることに役立ちます。

私自身、ハリウッド映画の仕事をした時の驚きはシステム化された分業の仕事でした。日本では考えられないような、「ハリウッド」だからありえる仕事もあります。例えば、この本でも紹介されているクラフトサービス。撮影時に食事を提供するケータリングとは違って、スナックや飲み物を1日中提供する人です。夕方、丁度疲れてきた頃に、カプチーノやサンドイッチ、手作りクッキーなどを運び、撮影現場での疲れを癒してくれます。一流のクラフトサービスの人達の絶妙な気配り、提供するスナックのセンスと質、プレゼンテーションなどは素晴らしいものです。気遣いと繊細で優れた食文化の日本人が入り込めるポジションではないかと、いつも思っています。

この本のなかで一番よかったのは、最後の章の「監督への道のり」。 実際、準備から撮影、配給までの過程をここまで詳しく書かれている本はないと思います。 映画監督、映画製作を目指す人達に是非とも読んでもらいたいです。日本人でハリウッド映画を製作、監督し、配給まで達成した監督のエネルギーと労力ははかりしれないものです。






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2013年6月22日土曜日

自分のことを考える時間。


 私は、東京のCM製作会社でTVコマーシャルの製作の仕事をしていました。丁度、その頃、ハリウッド映画の撮影が日本であり、スタッフを募集しているというニュースを耳にしました。すぐに、応募したいという気持ちと今のCMの仕事を辞めてまで?という気持ちなどで、はっきり決められず、ぐずぐずしているうちに募集は打ち切られました。

 その後アメリカに移りCMの製作を仕事を続けていましたが、ミスった映画のチャンスはなかなか来ませんでした。CMの仕事を続けながらも、映画のスタッフ募集の広告に応募したり、映画会社へ履歴書を送ったりしましたが、何も起こらない月日が過ぎました。

 知人からアメリカのTV映画の仕事の募集があると聞き、すぐに応募しラッキーにも採用され、これがきっかけにハリウッド映画の仕事へとつながっていきました。

 最初のチャンスの時は、自分の夢というものが、漠然としていたため、すぐに行動に移せませんでした。しかし、このチャンスをミスったことに対する後悔が、逆に自分の夢に対する確信となって、その後アメリカに移ることへの決心となりました。

 私が、東京でCM製作の仕事をしていた頃は、自分の将来、次の目標、仕事以外のやりたいことなどをゆっくり考えることなど、思ってもみませんでした。

あなたの忙しい毎日のなかで、このALL ABOUT "ME BOOK を使って、あなた自身や、あなたの将来のこと、夢、目標を考えてみるきっかけになればいいなと思います。

 

 

2013年6月19日水曜日

この本の目的

  4月にこの本が出版された時、友人達がすぐにアマゾンでオーダーして購入してくれました。そのなかの何人かが、この本は若者向けで自分向け(その人は40代の男性)ではないと、伝えてきました。

 昨日、この本の件で会った方は、中学生から就職を考えているので、対象をもっと若くした方がいいと、アドバイスを頂きました。

 この本は、就職活動の本ではありません。就職活動をする時にも役立てますが、この本の大きな目的は、この本を手にした機会から、自分の人生全体を考えてみましょう、ということです。

 ですので、10代の人も、40代の人も、どの年齢の人も関係ありません。ただ、出版社の意向から対象の年齢の設定がありましたので、質問の内容に自分の年代があてはまらないものもあります。そういう場合は、その質問を飛ばして次に進んで下さい。

この本が、これからの人生を自分らしくどう生きていこうかと、考えるきっかけになればとても嬉しいです。

2013年6月12日水曜日

ハリウッドで学んだ夢を叶える方法とは?


ハリウッドで学んだ方法とは、自分を知ること。自分の夢を信じること。その夢に向かって行動し続けることでした。言われてみればありきたりのことですが、どれだけの人がこの簡単そうなことをし続けることができるのでしょうか?

自分のことがわからなければ、自分が将来何をしたいかをはっきり分からないのではないでしょうか?漠然と自分の夢のようなものを持っているけれど、どうしていいかわからない、そういう思いをずっと持ち続けているということはありませんか?

ハリウッドで学んだ方法の実践法とは、『書き出すこと』でした。自分の分析、将来の分析、やりたいことをリストすること、それに対しての分析など、書き出しながら、自分の人生を考える作業でした。今までは、頭のなかで考えていたことを実際書き出すことによって、ぼんやりと思っていたことがはっきりしていくことに気づきました。私は、白紙のノートでこの作業をしましたが、その時にこんな本があったら、と思っていたのが、この『All About "ME" Book』です。

日常生活は、スマートフォン、PCなどの電子機器にあふれた毎日です。あえて、自分の手で書くということにこだわったのは、自分の字には、その時の自分の気持ち、感情が表れるからです。

本からの質問に自分の言葉で答え、自分の手で書くことにより、自分をより理解します。自分をより知る事によって、将来の夢が明確になります。夢を目標におきかえ、目標達成の計画をたて、自分の夢、目標を常に頭のなかでイメージすることによって、達成に向かって進んでいくエネルギー源となるでしょう。

 『All About "ME" Book』は、あなたの手で作る世界に一冊しかないあなただけの本です。 そして、あなたの夢へのはじめの一歩です。
  


2013年6月11日火曜日

ALL ABOUT "ME" BOOK ー はじめに


  私は、アメリカ・ロサンゼルスで映画製作の仕事に携わっています。過去5年間『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『フォレスト・ガンプ』、『Disney’s クリスマスキャロル』を監督したロバート・ゼメキスのチームの一員となり、同じチームの仲間とゼメキス監督の作品の製作に関わりました。

 オフィスや撮影現場に雇われる仕事経験の浅いアシスタント達の多くは、アメリカ各地からハリウッドに憧れてロサンゼルスにやってきた若者たちです。彼らのなかの何人が、はっきりした将来の夢や目標を持っていたのでしょうか?

 ゼメキス監督のアシスタントとして雇われたシナリオライター兼監督になる夢を持っていたクリスは、ゼメキス監督に近い立場から、監督やプロデューサーに映画のアイデアを提案し、監督と共著で台本を書きあげ、次のゼメキス監督作品のラインナップに入ることになりました。

 映画プロデューサーになる夢を持ってチームに入ったジミーは、仕事ぶりを認められ、プロデューサー直属のアシスタントとなり夢を叶えるためにプロデューサー業を勉強中です。

 クリスやジミー以外のアシスタント達のその後はどうなったのでしょうか。アシスタントのままの人、映画業界を去り、違う職種に就いた人、それか、自分の故郷に戻ってしまった人です。この5年間で、はっきりした将来の目標を持っていた人とそうでない人との差を目の当たりにしました。

 ハリウッド映画の製作に関わる仕事をしたいという夢を持っていた私は、チャンスを得て、夢を実現しました。日本人の私がこの競争の激しい世界で長年に渡って仕事ができているのは、ハリウッドで学んだ方法の成果です。それをまとめたのが、この『All About “Me” Bookです。