2013年9月27日金曜日

英語に対するコンプレックスを解消。

  英語が好きで得意だと思っていた私ですが、ハリウッド映画の仕事に関わることになり、アメリカ人の環境のなかで自分の英語がどれだけ稚拙なものかを痛感しました。

 当然ながらすべての書類は英語。わからない単語や量の多さに、他の人が仕事を終えて帰っていくにもかかわらず、私は夜遅くまで残って仕事をする毎日でした。英語に対する自信が崩れ始め、次はスタッフとのコニュニケーションの問題も起きてしまいました。

 プロデューサーからは、私の英語力ではなく仕事の能力を認めている、と言われたにもかかわらず、英語に対するコンプレックスはその後何年も続きました。自分のアクセントが相手にわからないのでは、と心配する自分がいました。そのため、英語の発音を勉強したり、プライベートレッスンも受けました。それでも、自分のなかの英語に対する自信のなさを解消することはできませんでした。

 ハリウッド映画業界が催すセミナーに参加したときに聞いたことです。自分の頭のなかで繰り返すことは、いいことであれ、よくないことであれ、それが繰り返すことによって確信されていくということ。例えば、人は10のうち、9の肯定的なことをいわれても、1の否定的なことに集中してしまい、それに固執してしまう傾向があるということ。私の英語は問題ないと、言われているにもかかわらず、問題があると、言い聞かせていた自分自身を思いました。
 
 ネガティブ思考になりそうな時、それに気づいて自分でポジティブ思考に代えることが、この世界に残っていくひとつの方法だということです。

 今まで長い間、否定的に思っていた自分の英語力に対して、問題ないとは、そう簡単に信じることはできません。しかし、この方法を知ったため、否定的な考えが浮かぶと、それに気づく自分がいました。最初は気づくだけでしたが、少しずつその言葉を自分に言い聞かせていくうちに、自分のなかの気持ちが変わっていきました。アメリカ人ではないのですから、私の英語は実際完璧ではありません。でも、自分らしい英語で正確に伝えようとすれば、相手に必ず通じるはずです。