自分の感情を理解することは、自分を発見することに大きな意味を持ちます。何故なら、感情として現れる原因は、自分の意識、考え、信じていることだと考えられているからです。その感情が態度、行動に現れ、結果に繋がるという一連のパターンとなって現れます。
例えば、自分は面接が苦手だと、いう「意識」を持っている人の場合。実際に面接の日程が決まると、大丈夫かと不安に思う「感情」が生まれます。その気持ちが「態度」として現れ、実際の面接の日には自信がない印象を面接官に与えてしまいます。その結果、よくない「結果」を生んでしまい、その結果だけをみて、増々面接が苦手な自分を決定づけてしまう傾向になってしまいます。
私は相撲が好きです。今場所、横綱昇進がかかった大関稀勢の里がこのパターンに入ってしまっているように思えます。今場所こそ優勝するために、ひとつも負けられないプレッシャーがかかる稀勢の里に対して、何のプレッシャーもない相手の力士。力では稀勢の里がはるかに上です。対戦する前から稀勢の里の顔には緊張が現われます。負けられない、と思う「意識」から、その反面、負けてしまったら。。。という不安な「感情」が生まれます。その感情から、体が固くなり、思ったような自分の相撲が取れない「行動」に繋がり、結果は負けるはずのない相手に負けてしまい、横綱昇進から大きく後退する「結果」となってしまいました。
自分の感情をコントロールできるのは自分だけです。万全の準備が整えられれば後は、自分で自分に言い聞かせるしかありません。少しでも不安、心配な気持ちになりそうな場合は、それを打ち消して、「大丈夫、自分ならできる!」と、言い換えられる自分になれるように。そうすることによって、夢への道は開かれるはずです。稀勢の里もその気持ちを持って横綱になってほしいと思っています。。