半年に及ぶ撮影準備も無事に終え、姫路の圓教寺での撮影の初日を迎えました。拍手で迎えられたトム・クルーズ。エドワード・ズイック監督が、カメラマン、美術監督などメインのスタッフをトム・クルーズに紹介して、笑顔とともに握手を交わしていきます。そして、私の名前が呼ばれました。ズイック監督が、「プロダクション・スーパーバイザーのKyokoです。この撮影がスタートできるために、彼女が大変よく頑張ってくれました。」と紹介しました。トム・クルーズは、その言葉をうなずきながら聞き、手を差し出し、握手しながら「Thank you, Kyoko」と私の目をしっかり見て微笑みながら言いました。
今まで、多くのハリウッドスターと握手し挨拶しましたが、私の名前を言った人は今だかつていませんでした。日本人の名前で、発音しにくい、覚えにくい、などの理由で名前まで言わなくて当然と思っていたので、初めてトム・クルーズがゆっくり正しく発音して”Kyoko”と名前を言ってくれたことに感動しました。
日本でのトム・クルーズの移動手段は、ヘリコプターと車でした。どこで情報を得たのか、多くのファンがヘリポート近くへ通じる道に、彼を一目見たさに押し寄せました。多くのファンが集まっているのを見たトム・クルーズは、乗っていた車からわざわざ降りて、「集まってくれてありがとう」とファンにメッセージ。それで終わらず、仕切られているロープのところまで歩いていき、ロープの外にいるファンひとりひとりに握手をし始めました。ヘリコプターが待っているにも関わらずその時間は、30分以上に及びました。
日本でのトム・クルーズの移動手段は、ヘリコプターと車でした。どこで情報を得たのか、多くのファンがヘリポート近くへ通じる道に、彼を一目見たさに押し寄せました。多くのファンが集まっているのを見たトム・クルーズは、乗っていた車からわざわざ降りて、「集まってくれてありがとう」とファンにメッセージ。それで終わらず、仕切られているロープのところまで歩いていき、ロープの外にいるファンひとりひとりに握手をし始めました。ヘリコプターが待っているにも関わらずその時間は、30分以上に及びました。
トム・クルーズの行動は、彼のファンを思いやる心からの証でした。それと同様、私の名前を正しく言ってくれたことも、彼の私という相手を思う気持ちの表れでした。スーパースターのトム・クルーズを人間としても尊敬できる出来事でした。