2014年7月1日火曜日

映画「ラストサムライ」の仕事の後

 十年前、映画「ラストサムライ」で、プロダクション スーパーバイザーという大役を任され、一年以上に渡りこの映画の製作に取り組みました。ワーナーブラザーズ製作のメジャーなハリウッド映画の仕事で、ロサンゼルス在住の日本人である私が就くことができる最高のポジションかもしれないと仕事中も何度も感じていました。

 この以前からもハリウッド映画の仕事には携わっていましたが、「ラストサムライ」の時は、監督、カメラマン、美術監督と一緒にロケハン(撮影場所を決めるために、候補にあがった場所を見に行くこと)に参加し、実際に映画の内容についても自分の意見を言える立場となり、長年の夢だった「ハリウッド映画の製作の仕事」の頂点に達した仕事となりました。エキサイティングな毎日でしたが、多くのチャレンジもあり、大げさかもしれませんが、全身全霊を注いで仕事に取り組んだ毎日でした。

 「ラストサムライ」の一年数ヶ月に及ぶ長い仕事が終わり、ロサンゼルスに戻ってきた後、何をしていいかわからない自分がいました。もちろん、大きな仕事の後の疲れなどもありますが、何も手につかない毎日が続きました。ロケ先のニュージーランドから送られてきた荷物の箱は何ヶ月も玄関先に山積みのまま。友人と食事に行くと、オーダーするものがなかなか決まらない。ネイルショップに行くと、自分で色を決められず、ネイリストに選んでもらう。仕事中は終わったらバケーションを、と思っていたにもかかわらず、どこに行きたいかわからない。など、何も決められない自分がいました。

 自分の夢に向かってひたすら走り、その夢が叶った後、どうすればいいか? その答えは、次の夢、目標をたてる、ということです。自分を知って、理解していれば、次の夢、目標をたてることは容易ではないでしょうか?

 「ラストサムライ」の仕事中にある人から、「蔭山さんは仕事はできるけど、自分のことになると違うんだよね。」というコメントを受けました。撮影後の何も決められない私をみすかしていたような発言でした。

 私がその頃できなかった自分を知り、より理解するということを、この本を通してひとりでも多くの人にしてもらいたいです。大きい夢、小さい夢、多くの夢を思い描き、ひとつの夢を叶えたら、次の夢へのステップを踏み出しましょう。時間は永遠にあるようで、実際はそうではないのですから。。。

 

2014年6月16日月曜日

ALL ABOUT "ME" BOOK の最初の作業は自分の写真選び

 ALL ABOUT "ME" BOOKを始める皆さんにとっての最初の作業は、自分の写真を貼ることです。自分が持っている写真、スマホのなかの写真などから1枚、ここの空欄に「自分」らしさを表現する写真を選び、貼るという作業から始めます。

 フェイスブックなどの自分のプロフィール写真と同じようですが、ここでの写真は自分のためですから、人の目を気にせずに選別できます。簡単な作業のようで、案外難しいかもしれません。自分の写真を貼るなんて、気恥ずかしいと、この作業を飛ばして、次の質問に進んでいく人もいるかもしれません。でも、何枚も持っている写真から自分らしい写真を選ぶという過程は、このワークブックをしていく上での大切な第一歩です。
 
 「選ぶ」「決める」という行動は、生きていくうえで大切です。毎日の生活のなかのささいな選択から、人生の岐路に立たされた大決断。自分で選び、自分で決める。人生は、その繰り返しではないでしょうか?自分の人生の主人公のプロフィール写真は、本気で選んでほしいと思います。

2014年6月10日火曜日

初心に戻って。

 ブログを最後にアップしてから数ヶ月が過ぎてしまいました。今年の私の計画のひとつは、毎週、ブログをアップすることでした。
 このAll About "ME" Bookで、計画をたて、自分の夢を叶えましょうと、提言している本人がこの有様です。計画した行動を実行して、夢に辿り着くのがどれだけ大変かを、実感したこの数ヶ月です。やらなければいけないと思いつつ、他のことに忙しい、疲れるという自分に対する言い訳の毎日でした。
 昨日、知人から彼女のやりたいことの話を聞いている時に、今までの自分はどうしていたのだろう、という気持ちになりました。改めて自分のやりたいことを考え、プランを書き出しました。その結果、自分のやりたいことは、この本を一人でも多くの人に活用してもらい、夢や目標の達成のお手伝いになりたいということでした。ハリウッド映画の仕事をしたいというひとつの夢を叶えるために努力した日々のことを思い出し、また初心に戻って、頑張っていこうという決心をしたところです。結果がすぐに現われないという現実は誰にとっても辛く、くじけそうになりますね。私も同じです。気持ち、エネルギーのアップ&ダウンを乗り越えて夢の達成に向けて、一緒に頑張っていきましょう。
 これからもよろしくお願いします。

2014年2月5日水曜日

この本を作るきっかけとなった絵本のこと

 映画「ラストサムライ」の撮影でニュージーランドに6ヶ月滞在していました時のことです。休みの日に、オークランドの街で子供向けの本、絵本を多く扱っている小さい本屋に入りました。興味を惹いたのが "When I Grow Up I Want To Be Me" という絵本でした。
 
 その絵本は、主人公の女の子が、大人になったらXXになりたい、XXの職業につきたい、と色々な夢を思い描きます。限りない可能性を夢見る女の子を応援します。そして、最後のページには、タイトルの「大人になったら自分になりたい」と、自分をいつまでも好きでいることのメッセージで締めくくっています。

 子供の頃には、自分に自信がないなどと考える子供はいないですよね。皆、夢でいっぱいにふくらんだ風船のような気持ちが、大人になっていく過程で風船が少しずつしぼんでしまうような気持ちになる人が多々いると思います。外からの要因から自分の大きな風船を守り、子供の頃の夢で膨らんだ風船を大切にしてほしいです。「大人になったら自分になりたいーI Want To Be Me」、という大人になった今も通じるメッセージに感動しました。

 

2014年1月28日火曜日

ハリウッド式感謝の表し方


 ハリウッド映画の製作における色々なプレゼントをご紹介します。

 製作プロダクションから、スタッフ全員に映画のロゴ入りのグッズ(T−シャツ、野球帽、トレーナー、バックパック、ジャケットなど)をプレゼントします。この作品へ貢献してくれてありがとう、という意味を込めて。

 製作スタジオと総責任者のプロデューサー達主催のパーティーが催されます。撮影開始前には、これからの撮影を頑張ろう!パーティー、そして、撮影後には、お疲れさまパーティー。かたちを変えたスタッフへのねぎらいのプレゼントです。

 撮影初日。メインの役者には、契約書に基づいて与えられるそれぞれのトレーラー(大型の豪華なキャンピングカーのようなもの)に、製作サイドから、「これからの撮影をどうぞよろしく」という意味を込めて、ギフトバスケットが運ばれます。時には、映画のテーマに併せたクリエイティブなギフトバスケットは圧巻です。

 また、出演の俳優からスタッフへ感謝のプレゼントされることも多々あります。私が関わった映画において、アーノルド・シュワルツネッガー、ポール・ニューマン、ジム・キャリー、サミュエル・L・ジャクソン、レイ・ウインストンなどから、何百人もいるスタッフへお礼のプレゼントが届きました。私個人的には、ロビン・ライト(ショーン・ペンの元夫人)から、蘭の花をプレゼントされました。

 映画製作において、表舞台の俳優はもちろん欠かせませんが、裏方の我々がいてこそ、俳優のすばらし演技力を生かせます。お互いがそれを分かり合い、尊重し、感謝し、一緒にコラボレーションして作っていくのが映画です。これらのプレゼントは、その表れなのです。

 

 

 

2014年1月20日月曜日

ALL ABOUT "ME" BOOK 第一章 自分発見のページ 感情を理解することが夢への第一歩

 自分の感情を理解することは、自分を発見することに大きな意味を持ちます。何故なら、感情として現れる原因は、自分の意識、考え、信じていることだと考えられているからです。その感情が態度、行動に現れ、結果に繋がるという一連のパターンとなって現れます。

 例えば、自分は面接が苦手だと、いう「意識」を持っている人の場合。実際に面接の日程が決まると、大丈夫かと不安に思う「感情」が生まれます。その気持ちが「態度」として現れ、実際の面接の日には自信がない印象を面接官に与えてしまいます。その結果、よくない「結果」を生んでしまい、その結果だけをみて、増々面接が苦手な自分を決定づけてしまう傾向になってしまいます。

 私は相撲が好きです。今場所、横綱昇進がかかった大関稀勢の里がこのパターンに入ってしまっているように思えます。今場所こそ優勝するために、ひとつも負けられないプレッシャーがかかる稀勢の里に対して、何のプレッシャーもない相手の力士。力では稀勢の里がはるかに上です。対戦する前から稀勢の里の顔には緊張が現われます。負けられない、と思う「意識」から、その反面、負けてしまったら。。。という不安な「感情」が生まれます。その感情から、体が固くなり、思ったような自分の相撲が取れない「行動」に繋がり、結果は負けるはずのない相手に負けてしまい、横綱昇進から大きく後退する「結果」となってしまいました。

 自分の感情をコントロールできるのは自分だけです。万全の準備が整えられれば後は、自分で自分に言い聞かせるしかありません。少しでも不安、心配な気持ちになりそうな場合は、それを打ち消して、「大丈夫、自分ならできる!」と、言い換えられる自分になれるように。そうすることによって、夢への道は開かれるはずです。稀勢の里もその気持ちを持って横綱になってほしいと思っています。。

 

 

2014年1月6日月曜日

夢の力 - ドキュメンタリー監督の場合


 友人のドキュメンタリー映画監督の作品が、先月アメリカでオンエアされました。彼女がその撮影をしたのは4〜5年前。その友人に同行し、ある映画祭のオープニング祭典に出席したのは2年前です。フランス人の彼女がテーマに選んだアメリカンインディアンのドキュメンタリーをアメリカで放送されるのが、彼女の夢でした。

 映画祭に参加した時、自分たちの映画作りに情熱を注いでいる多くの人達の熱い想いに感動しました。ある監督は、自前の一着きりのスーツで、各地の映画祭を回っているのだと、話していました。家族を養うために普通の仕事を持ち、週末だけ何年もかけて撮影をし自分の作品を完成させた監督もいました。それから信じた題材を映像化するために何年もの月日をかけ、作品への情熱を持ち続けた一人でした。

 多額の予算があり、細分化された職種のもとに多くのスタッフで製作するハリウッド映画とは違い、インディペンデント映画やドキュメンタリー映画は、多くの場合予算が限られています。そのため、監督、カメラマン、プロデューサーも含めて、少ないスタッフが知恵を出し、互いに協力して、皆で映画を作りあげます。私もインディペンデント映画の製作に関わったことがあります。撮影自体は大変でしたが、終了した時の達成感は格別のものでした。

 映画祭での監督達の誇りと充実に満ちた顔を見ていると、自分の夢をみつけることができれば、人は力と勇気を持って貫くことできるのだと改めて感じました。それは、映画や仕事にかかわらず、どんなかたちの夢についてもいえることだと思います。

 今年こそ、皆さんが夢を見つけ、夢への第一歩を歩み出すために、ALL ABOUT "ME" BOOK が活躍してほしいと願っています。